血糖値はなぜ上がるの?
おはようございます!
今年も地域の患者さんの健康を守る為、全力で取り組んでいきたいと思っております。
今年もよろしくお願い致します!
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では今回は、糖尿病シリーズの1つ目として、血糖値が上がる仕組みについて説明したいと思います。
どんな病気もまずはその仕組みについて知ると治療の励みになります。
血糖値が上がる2つのタイプ
糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが十分に働かない為に、血液中の糖の濃度(血糖値)が高くなる病気です。
健康な人の場合、食事をして血糖値が上がりやすいような状況でも、その変化を膵臓が感知してインスリンというホルモンを血中に出します。インスリンには、血液中のブドウ糖を筋肉や肝臓に取り込ませる作用がある為、結果として食後に血糖値が上がりすぎることなく、適度な範囲にコントロールされています。
しかし、糖尿病患者さんでは、そのインスリンが十分に働かない為に、血糖値が高くなってしまいます。
インスリンが十分に働かない原因には、
① インスリンそのものの分泌が少なくなるタイプ:1型と呼びます
② インスリンは分泌されているけれどもその効果が落ちてしまうタイプ:2型と呼びます
の2つのタイプがあります。
当院で糖尿病と診断した患者さんでは、初めに必ずこのどちらのタイプかを採血にて確認します。
血糖値が上がる間接的な原因
糖尿病が発症する直接的な原因は、上で説明したインスリンの機能低下によるものですが、間接的な原因は、遺伝の他に、過食・運動不足・肥満・ストレスといった生活習慣が関係していると言われています。
いずれにせよ糖尿病を発症し進行すると、神経障害・網膜症・腎症など様々な合併症を引き起こすことがあります。
糖尿病を予防するため、あるいは進行を遅らせるために生活習慣を見直すことが大切です。
健診で血糖値異常を指摘された患者さんや糖尿病かどうか不安など、気になることがあれば何でもご相談下さい!