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医療コラム

足の血管が動脈硬化により細くなった時の治療法|湘南いいだハートクリニック|平塚市の一般内科・循環器内科・心臓血管内科

足の血管が動脈硬化により細くなった時の治療法

こんにちは!

9月5日から開院した当クリニックですが、本日無事に仕事納めを迎えることができました。

多くの患者様に来院いただき深く感謝致します。

また来年もよろしくお願い致します!

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 では今回は、歩いた時に足が痛むのは、足の血管が詰まっているのかもしれないの記事で、「歩いた時に足が痛む」症状は、背景に足の血管(動脈)が動脈硬化で細くなる あるいは詰まってしまう閉塞性動脈硬化症が隠れている可能性があることを説明しました。

 診断は血管年齢(血圧脈波)を一助にして行いますが、ここでは閉塞性動脈硬化症と診断された場合の治療法について説明したいと思います。

どんな治療をするのでしょうか?

 閉塞性動脈硬化症と診断されれば、症状改善の為の治療を行います。下記の通り、治療法は様々ですが、担当の先生と相談し適切な治療法を選択することが大切です。

お薬による治療

 血液を固まりにくくする薬を服用します。

運動療法

 足の痛みが出る直前まで歩いてから休み、回復したら再び歩きます。これを繰り返すことで、詰まった血管の周りの血管を発達させて、足の血流を改善します。

カテーテル治療

 足の付け根などから、カテーテルという細い管を挿入し、狭くなった あるいは詰まった血管を先端についている風船(バルーン)で膨らませる治療を行います。また、その部位に網目状の筒(ステント)を血管内に残すこともあります。

 カテーテル治療は外科的手術と比較すると、体に負担の少ない治療になります。

外科的手術

 血管が詰まっている部分の上下に、別の血管をつなぎ合わせるバイパス手術などが行われます。

 カテーテル治療と比較して古くから行われており、治療成績が比較的良好です。

日常生活で気を付ける点は?

 閉塞性動脈硬化症は生活習慣に大きく関わる病気ですので、自分自身で日常生活を改善することが大切です。特に下記に注意することが非常に重要です。

禁煙しましょう

 たばこに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用がありますので、禁煙に努めましょう。

毎日歩きましょう

 毎日歩くことで、狭くなった血管の周りの血管が発達します。

足を冷やさないようにしましょう

 寒いと血管は収縮し、血液の循環が悪くなりますので、なるべく足を冷やさないように努めることも大切です。

栄養のバランスがとれた食事をしましょう

 コレステロールが多い食べ物は控え、減塩を心がけましょう。

不規則な生活を避け、ストレスをなくしましょう

 ストレスは過食・過度の飲酒・喫煙などにもつながるので、ストレスのない自分にあった生活スタイルを見つけること大切です。

 

 特に運動療法は非常に大切ですが、歩行により足の痛みが出る場合には運動強度が過度にならないように注意する必要があります。

 運動療法は専門で行ってきた分野でもありますので、どのくらいの運動強度が良いか知りたいなどの質問がありましたらいつでもご相談下さい!

コメント

  • こうじ より:

    3年くらい前から歩いてると足が痛くなるようになりました。
    引きこもりで、外出があまりできていませんでした。家の中では筋トレやストレッチをしていました。
    単なる運動不足だと思っていましたが、足の動脈硬化の症状が当てはまり、怖くなりました。

    タバコやお酒はしません。毎食、自炊してます。発酵食品を摂るようにしてます。
    撮らない方がいい食材、逆に撮った方がいい食材などありますか?
    できれば、食事と運動で改善したいです。
    距離や歩数、スピードなど、一日にどのくらいの強度で歩けば改善していけますでしょうか?
    また、日常生活で気をつけることなどありましたら、教えていただきたいです。
    どうかよろしくお願い致します。

    • 湘南いいだハートクリニック 院長 より:

      初めまして!
      ご質問ありがとうございます。
      歩行中の足の痛み(間欠性跛行)の原因は、閉塞性動脈硬化症以外に腰部脊柱管狭窄症でも認めることがあります。
      食事・運動療法を行うとしても、原因によって方向性が大きく変わってきますので、まずは原因精査を優先することをお勧め致します。
      尚、仮に閉塞性動脈硬化症由来の症状であった場合、その要因(risk factor)を見つけ、そこに対する食事・運動療法を優先させることが重要です。例えば高血圧症が原因なのであれば減塩、脂質異常症が原因なのであれば動物脂に注意するなどが挙げられます。
      運動療法については、痛みに達するまでの歩行と、痛みが緩和するまでの休息を1~5分で繰り返すといったような方法が提唱されておりますが、血管の閉塞部位・閉塞の程度によっても変わってきますので、まずは近医にて上記原因精査からご相談いただくのが最適かと考えます。

      ※ 当コメントは、いただいた情報に対する”一般論”としてご回答しております。治療方針等につきましては、”必ず”近医または主治医の指導を仰いでいただきますようお願い致します。

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