血糖値がいくつ以上なら糖尿病?
こんにちは!
寒さが大分増してきましたので、健康管理には十分ご注意下さい!
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では今回は、前回のシリーズに続き、”糖尿病の診断法”について説明したいと思います。
血糖値とHbA1c
糖尿病を診断する為の検査項目として、血糖値の他にHbA1cという項目があります。
血糖値は検査したその時の血糖の濃度を表しますが、HbA1cは過去3ヶ月分の血糖値を反映します。
したがって、例えば検査の数週間前までは暴飲暴食して、検査の1週間前から頑張って節食した場合には、当日の検査では血糖値は低くなる可能性もありますが、HbA1cは高いことが想定されます。
糖尿病の診断基準
糖尿病の診断基準は一見複雑に見えるのですが、大まかには、朝の空腹時の血糖値が126 mg/dL以上 あるいはHbA1cが6.5%以上が大まかな基準となります。
両者を満たせば糖尿病と診断されますが、どちらか一方のみを満たす場合は、別日に再検査を行い再評価を行います。
※ 日本糖尿病学会 編・著: 糖尿病治療ガイド2020-2021, p.26, 文光堂 2020 より引用
尚、空腹時血糖値が正常でも、食後血糖が高い「隠れた糖尿病」があります。
これを発見するには、75g経口ブドウ糖不可試験(OGTT)という詳しい検査を行います。
10時間以上の空腹状態で来院して、空腹時の採血を行った後に75gのブドウ糖が入ったソーダ水を飲み、しばらくした後で再度採血を行い、血糖値の変化を調べます。
このように糖尿病の診断は一見複雑に見えますので、血糖値が気になるという方は遠慮なくご相談下さい。