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医療コラム

尿酸が高いとなぜいけないの?|湘南いいだハートクリニック|平塚市の内科(一般内科・循環器・心臓血管)

尿酸が高いとなぜいけないの?

 こんにちは! 

 高血圧症・脂質異常症・糖尿病に加えて、動脈硬化のリスク因子として高尿酸血症があります。
 そこで、今回は高尿酸血症について説明したいと思います。

尿酸が高いとなぜいけないの?

 尿酸値が高いことを高尿酸血症と呼びますが、高尿酸血症は高血圧や脂質異常症、糖尿病などと同様に生活習慣病の一つであり、動脈硬化を進行させ心筋梗塞や脳卒中などを引き起こすリスクがあります。

 さらに、高尿酸血症の状態が長く続くと、尿酸の結晶があちこちに沈着し、痛風や尿路結石などを引き起こします。

そもそも尿酸って何?

 では、そもそも尿酸とは何でしょうか。

 尿酸とはその名前から「尿」の「酸」のことと勘違いされやすいですが、実はその8割が体内でつくられるエネルギーの老廃物です。※ 2割は食品に含まれるプリン体です。

 老廃物である尿酸がうまく体外に排泄できなくなったり体内で作られすぎると、血中の尿酸の濃度が上昇し、血中の濃度が7.0 mg/dLを超えたら「高尿酸血症」と呼びます。

痛風はどんな人に良く起こるの?

 高尿酸血症の症状として痛風は有名ですが、痛風患者さんの95%は男性で、仕事も遊びもバリバリにこなしている男性の方が多いです。つまり、ストレスや激しい運動などがきっかけで、沈着していた尿酸の結晶が関節の中ではがれ落ちると、白血球がそれを取り除こうと戦う為、その結果関節の炎症(痛風発作)が起きます。

 痛風発作は高尿酸血症を治療しない限り繰り返してしまいますが、その治療法は次回の医療コラムで説明したいと思います。

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