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医療コラム

悪玉コレステロールの新規治療薬 ネクセトールが登場しました!|湘南いいだハートクリニック|平塚市の一般内科・循環器内科・心臓血管内科

悪玉コレステロールの新規治療薬 ネクセトールが登場しました!

こんにちは!

 2月に猛威をふるっていたインフルエンザB型もようやく落ち着いてきましたが、それと同時にスギ花粉がピークに達しており、悩ましい季節になってきました。

 花粉症で眠りが浅くなる場合は、入浴時にしっかり花粉を洗い落とし、適度な加湿と細めな寝具の洗濯を心掛けましょう!

 では今回は、悪玉コレステロールの治療薬について、悪玉コレステロール治療薬の選び方で説明しておりますが、2025年11月新規治療薬として、ネクセトール(ベムペド酸)が日本で販売開始となりましたので、その特徴を説明したいと思います。

※ 尚、これに伴い、悪玉コレステロール治療薬の選び方の記事も一部更新しております(2025年12月30日)。

作用機序

 悪玉コレステロールの各種治療薬の作用機序について、悪玉コレステロール治療薬の選び方の記事でもイラスト化して説明しました。

 特に、治療薬として王道の立ち位置にあるスタチンは、肝臓での悪玉コレステロールの合成を抑制することで、悪玉コレステロール値を下げました。

 ネクセトールは、このスタチンと同様、肝臓での悪玉コレステロールの合成を抑制しますが、スタチンよりもより合成初期の段階で抑制するのが特徴です。

効果

 スタチンに比較すればエビデンス(確立された証拠)は少なめですが、国内の試験ではスタチンを内服できない患者さんへの投薬で、悪玉コレステロールが約25%低下したと示されております。

 また欧米の大規模研究でも、心筋梗塞や脳梗塞などの心血管イベントを約13%低下させたことが証明されています。

 したがって、今後はスタチンに次ぐ悪玉コレステロール治療薬としての地位を確立していくものと考えられます。

これまでの治療薬との違い

 治療薬として王道の立ち位置にあるスタチンは、一部の方で筋肉痛や倦怠感といった副作用で内服できないケースがあり、またこの副作用を懸念する患者さんも少なからずいらっしゃいます。

 一方、ネクセトールは筋肉ではほとんど作用しない為、筋肉に関する副作用は起こりにくくなっています。

 しかし、尿酸値が上がりやすいという報告があり、痛風の既往がある患者さんでは、慎重に導入・フォローする必要があります。

 

ネクセトールの適応

 これまでの治療薬と比較すると、まだエビデンスが少な目ということもあり、現状は下記患者さんに適応が限られます。

① スタチンが副作用の為に内服できない患者さん

② スタチンを最大量内服しても目標値まで下がりきらない患者さん

 尚、2026年3月現在、新規に出たばかりのお薬ですので、薬価が高いPCSK9阻害薬と比較するれば安いですが)という点と、しばらくは短期処方しかできないというデメリットがあります。

 

 当記事を読んで、もしご興味を持たれた患者様がいらっしゃいましたら、診察時にぜひお声がけ下さい!

 

※ 当記事は患者さんへの分かりやすさを最大の優先事項としている為、薬の細かな作用機序や例外事項などは一部省略しております。

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