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医療コラム

減塩療法のこつ|湘南いいだハートクリニック|平塚市の内科(一般内科・循環器・心臓血管)

減塩療法のこつ

 おはようございます!

 開院して間もないですが、高血圧で受診される患者さんが想定以上に多い印象ですので、今回は高血圧治療の基本となる減塩療法について取り上げたいと思います。

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 食塩の過剰摂取が血圧の上昇と関連することは報告されており、減塩による降圧効果についても証明されています。

 したがってわが国では、1 6g未満の減塩が推奨されています。

 日本人の食塩摂取量は、男性で1 10.8g、女性で1 9.1gなので、かなり意識しないと1日 6g未満は達成できないものと考えられます。

 そこで減塩療法のこつをいくつか挙げてみたいと思います。

 

食事の内容を工夫する

汁物の汁は残す

 例えば、みそ汁は1 1.5g程度塩分が入っていますので、朝昼晩と飲むとそれだけで4.5gも摂取してしまいます。ラーメンにいたっては1 56g 程度塩分が含まれていますので、汁は可能な限り飲まないようにしましょう。

漬物・梅干しは控える、煮物は11品程度に

 和え物や酢の物を選ぶようにすると良いです。

加工食品よりも旬の新鮮素材を使う

 特に魚の干物などは塩分が多いので、食べすぎには注意が必要です。

塩やしょう油以外の方法で味を調整する

 煮物はダシをきかせる。和え物は酢やレモン、ゴマやかつお節などで風味をつける。香辛料(こしょう、しょうが、にんにく、山椒、カレー粉など)で味にアクセントをつける。 というような方法で使用する調味料を減らすことが大切です。

家族に協力してもらう

 ご家族に調理してもらっている方は、ご家族にも同じ減塩食を食べてもらい協力してもらうことも大事です。

宅配食を利用する

 宅配食は現在たくさんメニューがあり、減塩食メニューもあります。温かい状態で宅配してもらえますので、これを利用するのも一手だと思います。

 参考に、下記に塩分の特に多い食品の一覧を整理してみました。その中でも特に多い食品は黄色にしています。

 

 塩分は、特に心臓と腎臓に大きな負担をかけますので、少しでも食事内容に目を向けていただけるきっかけになれば幸いです。

 

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