当院発熱外来でよくいただく新型コロナ感染症 Q and A
- 2026年11月1日
- 5. 新型コロナ感染症,感染症(発熱外来)
こんにちは!
今シーズンは、インフルエンザA型が早めに流行するだけでなく、新型コロナやマイコプラズマ感染症も水面下で流行しております。
そのような中、発熱外来をしておりますと、多くの患者様から多くの質問をいただきます。
発熱外来は患者様にとって特にナイーブな診療であり、その場限りの診療で終わってしまうことも少なくない為、その後の経過次第では誤解の生じやすい診療とも言えます。
そこで今回はそのような誤解を可能な限り減らす目的で、これまで患者様からいただいてきたご質問に対する当院としての考え方をいくつか挙げさせていただきたいと思います。
発熱外来を今後受診される患者様を含め、ご参考にしていただけましたら幸いです。
抗原検査とPCRって何が違うのですか?
抗原検査は陽性であれば確定診断できますが、陰性でも否定できないというデメリットがあります。
ただし、検査後15分程度で結果が出るというメリットもありますので、当院では原則コロナが疑われる患者様にはまずは抗原検査を実施しております。
抗原検査で陰性であった場合には、ご希望があれば、抗原検査よりも精度の高いPCR検査を施行することが可能ですが、PCR検査は結果が翌日にしか出ないというデメリットがありますので、検査をする場合にはその点をご了承いただいております。

抗原検査で陽性となりました。PCRもして欲しいのになぜしてもらえないのですか?
抗原検査で陽性になった場合には、その時点で「新型コロナ感染が確定診断」になります。
つまり、抗原検査で確定診断されてからPCRをすることに医学的意味は全くありません。
PCRの検査は抗原検査よりも検査精度が高い為、”抗原検査が陰性であった場合に、それでも可能性が否定できない場合にする検査”です。
したがって抗原検査陽性後にPCR検査をする場合は公費(無料)にはならず、自費扱いになります(厚労省から指示)。
理由があって、それでもして欲しいという場合にはご相談いただけましたら幸いです。
咽頭ぬぐい液の検査が苦手です。唾液検査をしてもらえないですか?
抗原検査は当院では咽頭ぬぐい液のみとなります。
PCR検査は咽頭ぬぐい液と唾液検査の両者が当院では可能です。鼻に綿棒を入れられるのに抵抗が強いという患者様は、唾液によるPCR検査も可能ですのでお申し付け下さい。
※ ただし、唾液検査では精度を高める為、唾液を多めに出してもらう必要があります。

3時間前に発熱しました。今から伺いたいのですが検査をしてもらえますか?
コロナもインフルエンザ検査も、発症から間もないと陽性でも陰性という結果が出る可能性があります。
薬を早く欲しい、あるいは職場などの事情で早く診断して欲しい、という患者様以外は、発症から少なくとも12時間以上経過してからの抗原検査を推奨致します。
ただし、経験的に若年の方は、発症から12時間以内でも陽性にでる方がいらっしゃいますので、ご希望がありましたら早めの検査も可能ですので、遠慮なくお申し付け下さい。

インフルエンザとコロナに同時にかかることなんてあるんですか?
年間2000人以上の発熱外来患者さんを診療している当院では、毎シーズン、インフルエンザとコロナに同時に感染される方が2~3名いらっしゃいます。全国的にみても、絶対にないということはありません。
※ 当院では同時に陽性になった患者様については、再度別の検査キットを用いて再確認しております(検査キットの問題の可能性を否定する為)。

発熱しました。1ヶ月前にコロナにかかったのでコロナにはかかるはずがないと思いますので、インフルエンザの検査だけして下さい。
コロナに一度罹患しても、2度3度と繰り返し感染される方も多くいらっしゃいます(院長が知る限りでは最大4回、最速では4週間後に罹患した患者様がいらっしゃいます)。
したがって、診療の上、疑わしければ医師の立場としてコロナの検査を推奨することがあります。
※ もちろん、最終的にするかしないかは、患者さんのご希望に沿います。
インフルエンザワクチンは打っているのでインフルエンザにはかからないと思うのです。なので、コロナの検査だけして下さい。
インフルエンザワクチンは、インフルエンザにかかることを防ぐのではなく、インフルエンザにかかっても重症化しないよう予防するという目的で打つものです。したがって、インフルエンザワクチンを打っていても、インフルエンザにはかかる時はかかります。
これはコロナのワクチンを打っていてもコロナにはかかる時はかかるのと同じです。
したがって、臨床的にインフルエンザも疑わしければ、医師の立場としてインフルエンザの検査も推奨することがあります。
※ もちろん、最終的にするかしないかは、患者さんのご希望に沿います。

コロナに罹患したのですが、何日間自宅療養が必要ですか?
2023年5月8日以降、新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ移行したことにより、「発症(発熱)してから5日間」の自宅療養が推奨されております。
尚、職場・事業所での取り決め(就業規則など)がある場合もありますので、最終的には職場といつまで療養するかをご相談下さい。

コロナ罹患後も発熱が続いているのですが、いつまで続いたら病院を受診すべきですか?
新型コロナ感染症は、2-3日は高熱が続くこともありますが、以降は通常は解熱します。
4日目以降も高熱が続く場合には、肺炎や二次性の細菌感染症(コロナに罹患し、免疫が弱ることで二次的に細菌感染を発症すること)を併発している可能性もありますので、症状の程度も加味して、再度病院に相談してみるとよいと思います。
ただし、不安な方も多いと思いますので、この点につきましては一度当院にお問い合わせいただきましたら幸いです!
コロナに感染したのですが、コロナのワクチンはいつから打てますか?
コロナ罹患後は、症状が消失した段階から、コロナのワクチンを接種可能です。
厚労省からはコロナ罹患後から接種日までの間隔について特別な期限は指示されておりません。
その他、ご不明な点があれば、診察時などに遠慮なくご相談下さい!
