喘息の飲み薬の選び方
こんにちは!
大分蒸し暑い日々が続いており、熱中症で来院される患者さんも増えてきました。
脱水は不整脈や狭心症、脳梗塞などのtriggerにもなりますので、“こまめに”水分を摂るようにしていきましょう!
では、今回は喘息の飲み薬をテーマにお話ししたいと思います。
喘息は吸入薬治療が最も重要な根幹をなす治療となり、その為の吸入薬の選び方について、「喘息治療の吸入薬の選び方」で説明しました。
喘息治療は、これら吸入薬治療に加え、飲み薬による併用治療も効果的ですので、以下に喘息の飲み薬の選び方について説明していきたいと思います。
尚、当記事を2分30秒程度の動画にまとめてみましたので、もしよろしければ、こちらもご参考にしてみて下さい♪
※ 無音でご視聴可能な動画となっております。
ではまずは、概要をイラストでまとめましたので、参考にしてみて下さい。

一番手のロイコトリエン受容体拮抗薬
喘息の飲み薬としては、ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)が、最も効果的で一番手に選択されることが多いものとなります。
アレルギー反応を引き起こすロイコトリエンをブロックすることで、気道の粘膜の炎症や浮腫を軽減する効果があります。
一般には吸入薬に併用される形で処方されるケースがほとんどですが、吸入薬を何らかの理由で使えない、あるいは使いたくない場合には、迷わずこのロイコトリエン受容体拮抗薬を導入しています。
具体的には、シングレア・キプレス(モンテルカスト)、オノン(プランルカスト)があります。
1日1回の内服で済み、チュアブル錠やOD錠もあるシングレア・キプレスが一般によく選択されます。
テオフィリン製剤
ロイコトリエン受容体拮抗薬程の有効性はありませんが、吸入薬やロイコトリエン受容体拮抗薬が使用できないか、無効な場合に選択されることが多いです。
気管支の筋肉(平滑筋)を緩めることで、気管支を広げる作用があります。
具体的には、テオドールやユニフィルLAなどがあります。
実臨床では、動悸や手の震えなどの副作用に悩まされることも少なくない為、体重などもみて量を調整します。
また内服を継続する場合には、定期的な血中の濃度測定が必要となります。
アレルギー既往のある患者さんではH1 blocker
花粉症などアレルギー既往のある患者さんでは、花粉症の治療で一般に用いられるH1 blockerの併用が、喘息にも少なからず効くことが実臨床では多くあります。
H1 blokcerについては、花粉症の飲み薬のお勧めは?の記事で説明していますので、ご参照いただけますと幸いです。
ここぞという時の経口ステロイド薬
吸入薬及び上記の飲み薬でもコントロールできない場合に、経口のステロイド療法があります。
気道の粘膜の炎症や浮腫を軽減する強力な効果があります。
喘息治療の最終手段とも言えますが、これまでコントロールに難渋していた患者さんが、ステロイドの短期投与で驚く程あっという間に改善する場合もありますので、使用する場合はそのタイミングを逸しないことが大事です。
ステロイドの長期投与は可能な限り避けたいところですが、ガイドラインでは増悪時の短期投与も推奨されており、当院でも患者さんによっては、そのような選択肢も考慮しています。
このように、喘息の治療は、吸入薬をベースに、当記事で説明した内服薬も併用することでコントロールしていきますが、それでも難治性の場合に、生物学的製剤の注射薬を用いる場合もあります。
当院でも重症の喘息の患者さんにゾレアなどを使用しておりますが、これら注射薬については、また別の記事で取り上げたいと思います。
当院では、吸入薬に加えて内服薬・注射薬も併用することで、喘息治療を行っております。
喘息治療でお悩みの患者さんは、一度ぜひご相談下さい!
