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医療コラム

甲状腺腫脹を指摘された場合の当院での検査の進め方|湘南いいだハートクリニック|平塚市の一般内科・循環器内科・心臓血管内科

甲状腺腫脹を指摘された場合の当院での検査の進め方

 こんにちは!

 サッカー日本代表は早くも敗退してしまいましたが、どの試合も”寝ずに頑張って見て良かった”と思える見ごたえのある試合でした!

 メッシ・エムバペ・ハーランドと、神々の戦いがまだ続きますので、頑張ってワールドカップを最後まで見届けたいと思います!

 では今回は、健診で指摘され相談を受けることも多い甲状腺腫脹をテーマにしたいと思います。

 甲状腺の病気は心不全や心房細動などを引き起こすこともある為、これまでも多くの甲状腺疾患を見つけてきました。今回はこうした経験を下に、甲状腺疾患を疑った場合の当院での検査の進め方について説明していきたいと思います。

また、当記事を4分40秒程度の動画にまとめてみましたので、もしよろしければ、こちらもご参考にしてみて下さい

※ 無音でご視聴可能な動画となっております。

甲状腺腫脹とは?

 甲状腺はのどぼとけにある臓器で、甲状腺ホルモンというホルモンを分泌します。

 この甲状腺が腫れた状態を甲状腺腫脹と呼びます。

 甲状腺腫脹は、腫脹の仕方で下記に大きく分類され、視診・触診のみで原因疾患をある程度想定することが可能です。

びまん性甲状腺腫

 甲状腺全体が腫れる状態を言います。

 びまん性甲状腺腫を呈する病気として、以降に説明するBasedow(バセドウ)病や橋本病が典型です。

結節性甲状腺腫

 甲状腺の一部分が腫れてしこりのようになることを言います。

 臨床では、そのほとんどが良性の甲状腺腫です。

甲状腺が腫れる原因

 甲状腺が腫れる原因で最も有名なものは、自己免疫疾患の一つである、Basedow(バセドウ)病と橋本病です。

 その他に一過性の炎症により腫れる場合と、腫瘍により腫れる場合に分けると分かりやすいです。

自己免疫疾患

 自己免疫疾患とは、自分で自分の臓器を攻撃してしまう病気を言います。

 甲状腺の自己免疫疾患として、Basedow(バセドウ)病と橋本病が有名ですので、聞いた事がある方も多いと思います。

一過性の炎症

 無痛性甲状腺炎や亜急性甲状腺炎など、ウイルス感染などによる一過性の炎症で甲状腺が腫れる場合があります。

※ 無痛性甲状腺炎は自己免疫疾患の一面も持ちます。

腫瘍性

 良性の腺腫様甲状腺腫や濾胞腺腫・甲状腺嚢胞が多いですが、その他に稀に悪性の甲状腺腫瘍が隠れている場合があります。

その他

 その他の要因として、ヨウ素の過剰摂取が有名です。

 日本人は和食の為、海苔やわかめ・昆布だしなどでヨウ素を摂取することが多いのですが、必要以上に過剰に摂取すると甲状腺機能が低下してしまうことがあります。

 またヨードうがい液を過度に使用することも避けた方が良いと言われます。

甲状腺が腫れることで起こる症状

 症状は、甲状腺ホルモンが出すぎていることで起こる症状と、少ないことで起こる症状の2パターンに大きく分類されます。

 前者はBasedow病、後者は橋本病で認めることが多いです。

甲状腺ホルモンが出すぎている=甲状腺機能亢進症

 動悸や息切れが、臨床的に出会う症状としては最多の印象です。

 動悸の原因で当院を受診され、採血にて甲状腺機能亢進症が見つかった患者さんは少なからずいらっしゃいます。

 その他に、汗をかきやすい、手の震え、体重が減る、倦怠感、イライラ、月経不順などの症状を認めます。

 また、この状態が長く続くと、冒頭でも説明した心不全や心房細動の原因になりますので、心不全や心房細動のある患者さんでは、必ず一度は甲状腺ホルモンを採血で確認します。

甲状腺ホルモンが少ない =甲状腺機能低下症

 倦怠感が、臨床的に出会う症状として最多の印象です。

 その他に、体重が増える、声がれ、便秘、眠気、物忘れ、悪玉コレステロールの増加、月経不順などの症状を認めます。

 また、この状態が長く続くと、徐脈や下腿浮腫の原因になります。

甲状腺の腫れそのものによる症状

 呼吸困難や飲み込みにくさ、声がれなどがありますが、よほど腫れていない限り、自覚することは少ない印象です。

甲状腺腫脹を指摘された場合の当院での検査の進め方

 甲状腺腫脹を認めた場合には、当院では、まず採血にて甲状腺ホルモン 及び甲状腺刺激ホルモンなどを確認すると同時に、甲状腺エコーを行います。

 甲状腺ホルモンや甲状腺刺激ホルモンが異常値を認める場合には、さらにBasedow病や橋本病などのマーカー(各種抗体)を採血にて確認します。

 各種結果に応じて、必要であれば内服加療を開始致しますが、診断・治療の上でさらなる精査が必要と判断した場合には、基幹病院へ紹介致します。

 また、甲状腺エコーで甲状腺腫瘍を認めた場合には、良性か悪性かを評価し、悪性を疑う所見が少しでもある場合には、生検等さらなる精査の為に基幹病院へ速やかに紹介致します。

 

 甲状腺の病気は、心不全や心房細動など、心臓の病気と関わっている場合も少なくありませんので、当院では診断から治療まで行っております。

 健診で甲状腺腫脹を指摘されたけど放置していたり、最近倦怠感や動悸・息切れを感じるというような患者様は一度当院へご相談下さい!

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