新規肺炎球菌ワクチン キャップバックスが登場しました!
- 2026年5月2日
- 予防接種,3. 肺炎球菌ワクチン
こんにちは!
4月後半は黄砂が増えたことで、アレルギー症状が悪化し、それに伴って風邪や喘息悪化に移行して受診される患者さんも少なからずいらっしゃいました。
暑かったり肌寒かったりと不安定な季節でもありますので、気を緩めずに体のメンテナンスをしっかり整えていきましょう!
では今回は、肺炎球菌ワクチンについて、肺炎球菌ワクチンは受けた方が良いの? ~2026年以降バージョン~ で説明しておりますが、2025年10月より新規肺炎球菌ワクチンとして、キャップバックスが日本で接種可能となりましたので、一部内容はかぶりますが、その特徴をピックアップして説明したいと思います。
また、当記事を4分程度の動画にまとめてみましたので、もしよろしければ、こちらもご参考にしてみて下さい♪
※ 無音でご視聴可能な動画となっております。
従来の肺炎球菌ワクチンとの違い
従来の肺炎球菌ワクチンには、
- 23種類の肺炎球菌をカバーする定期接種としても採用されているニューモバックス
- 20種類の肺炎球菌をカバーし、任意接種の第一候補の位置づけとなっているプレベナー 20
- 15種類の肺炎球菌をカバーし、任意接種の候補となるバクニュバンス
の3種類がありました。
いずれもカバーする肺炎球菌の種類が異なる為、これまでは、
「65歳時にニューモバックスを接種した後に、さらにご希望される場合にプレベナーかバクニュバンスを追加接種する」というのが、王道の接種プランでした。
今回2025年10月より日本で接種可能となったキャップバックスも同様に、いずれのワクチンとも異なる20種類の肺炎球菌をカバーしますが。特にご高齢の方で問題となるタイプの肺炎球菌をより多くカバーしているという点が、他のワクチンと比較した強みとなっています。
さらに、ニューモバックスと異なり、免疫の記憶が残りやすい結合型ワクチンというタイプの為、長期的な効果を期待できます(実際に何年持続するかは、今後のデータで明らかになっていくものと考えられます)。

副作用と安全性
他のワクチン同様、下記の副作用を認めることがありますが。多くは1~3日で自然におさまります。
・ 注射した部分の痛み・腫れ・赤み
・ 倦怠感、頭痛、筋肉痛
・ 軽い発熱
重いアレルギー反応(アナフィラキシーなど)は非常に稀ですが、接種後しばらくは院内で状態を観察し、万が一に備えた体制を整えております。
今後推奨される接種プラン
2025年10月 キャップスバックスが日本で接種可能となったことにより、「65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種の考え方(2025年9月)」において、肺炎球菌ワクチンの推奨接種プランが新規に提示されました。
当院でも同接種プランを元に、下記スケジュールでの接種を基盤と致しますのでご参照いただけますと幸いです。
※ 接種プランに正解はありません。下記とは別の接種スケジュールをご希望される患者様は、都度ご相談いただけますと幸いです。
65歳の方
65歳時に1回目の接種としてプレベナー20を定期接種。
尚、2025年度までは、定期接種としてニューモバックスを接種していた為、5年後の追加接種が推奨されていましたが、プレベナー20の場合はその後の追加接種が不要です。

66歳以上で定期接種(ニューモバックス)済の方
65歳時に既に1回目の接種としてニューモバックスを定期接種されている方が多いと思います。
その場合、同定期接種日から、1年以上あけて、プレベナー20かキャップバックスを任意接種として接種することが推奨されます。
尚、2026年4月以降に定期接種された方(プレベナー20)は、その後の追加接種は不要です。

66歳以上で定期接種(ニューモバックス)未施行の方
定期接種をまだ打たれたことがない場合は、1回目の任意接種としてプレベナー 20かキャップバックスを接種。
あるいは、1回目の任意接種としてバクニュバンスを接種した後、1~4年空けてニューモバックスを追加接種することが推奨されます。

任意接種の場合に、プレベナー 20とキャップバックスのどちらが良いの?
上記で説明したいずれのワクチンも優劣があるわけではありません。
いずれがよりご自身によって適しているか考えることが大切です。
任意接種としてプレベナー 20がお勧めの方
・ よりエビデンス(確立された証拠)の多いワクチンをご希望の方
・ 肺炎球菌のリスクを広範にバランスよく予防したい方
・ できるだけ安価におさえたい方
任意接種としてキャップバックスがお勧めの方
・ ご高齢の方
・ ご高齢の方で問題となるタイプの肺炎球菌のリスクを重点的に予防したい方
肺炎球菌ワクチンは日進月歩が著しく、ワクチンの種類も多い為、分かりにくくなっているのが現状です。
どれを打ったら分からないというような患者様がいらっしゃいましたら、一度ぜひご当院へ相談下さい!
